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2018/06/01【夢は、次のステージへ】重症児・医療的ケア児の嚥下障害マネジメント

2018.6.1日総研案内.jpg↑ ↑ ↑ セミナーの詳細は上の画像をクリックしてください。↑ ↑ ↑

センター長の松野です。
昨年度、日総研出版とのコラボレーションで実現した私の夢のひとつが、今年度リニューアルして次のステージへとステップアップすることになりました。重症心身障害児、医療的ケア児が抱える嚥下障害への対応は、一般的に広く普及している高齢者の嚥下障害マネジメントと異なることがたくさんあります。

約100名の利用者が入所されている重症心身障害児者施設に3年間、常勤歯科医師として勤務し、大半の時間を施設で過ごさせていただいたからこそ実感できる、利用者の日々の生活の中で起こる様々な嚥下障害。その嚥下障害により、利用者が受ける心身の負担は大きいです。利用者を支える熱意ある医療・看護・福祉・リハビリテーション・栄養・調理など、多職種にわたるプロフェッショナルも現場で対応に悩み、重度の嚥下障害に力が及ばない時には心身にかかる負担は大きいです。

利用者とのつながりが『点』ではなく、『線』や『面』のつながりを形成できるのが入所型施設の強みだと感じる一方で、つながりが強いからこそ、嚥下障害マネジメントに難渋するケースでは、皆が頭を悩ませ、どう対応すべきか真剣に意見をぶつけ合います。そんな環境で過ごさせていただいたからこそ、私は人生を賭して続けていきたいライフワークを見つけることができました。『重症心身障害児(者)の適切な嚥下障害マネジメントの実践と啓発』です。

重症心身障害児(者)を支える現場、様々な現場を見てきましたが、嚥下障害はどこの施設・在宅でも問題になります。一方で、嚥下障害についてのプロフェッショナルがいる現場は限られます。それぞれの現場では経験などをもとに何とか対応されているものの、明確な根拠がなく不安を感じている人も少なくありません。かといって、そういった悩みを解決できるような学びの場が世の中にあるかといえば、ほとんどないのが現状でした。まずは、その現状を打破したいと、ずっと感じていました。

昨年度、縁あって日総研出版とコラボさせていただき、重症児向けの嚥下障害マネジメントのセミナーを開催しました。おかげさまで好評をいただき、特に嚥下障害のイメージ化、具体的な対応法のイメージ化のために動画による学習がとてもよかった、とのお声を多く頂戴しました。昨年度のコンテンツからさらに動画での学習要素を増やし、現場での様々な嚥下障害をイメージして幅広く対応していただけるようなノウハウをお伝えしたいと考えています。

コンテンツは、タイトル通り「100本」を超える動画を盛り込んでいます。そんな研修会はおそらく世の中にほとんど存在しないはずです。当然、セミナーに向けた準備にはかなりの労力を要しますが、それも全て私の人生のミッション『重症心身障害児(者)の適切な嚥下障害マネジメントの実践と啓発』のため。より多くの現場での嚥下障害マネジメントの幅が広がっていくお手伝いができれば、準備の労力など微々たるものです。重症児医療のカタチをよりよいものにしていくムーブメントの一助となれるよう、真摯に取り組んでいきます。

今年度のコンテンツからは小児在宅医療における嚥下障害マネジメントの実際についてもお伝えする予定です。在宅で重症児・医療的ケア児に接すれば接するほど、嚥下障害への対応についてのニーズを強く実感します。と同時に、小児在宅医療における嚥下障害マネジメントを実践するマンパワーの不足を痛感する毎日です。少しでも共感してくださったり興味を持ってくださる方々が増えて、この分野を一緒に広げていけることができれば、これほどうれしいことはないです。もし、皆さまの周りで重症児の嚥下障害マネジメントでお困りの方がいらっしゃれば、このセミナーを紹介していただけますと幸いです。

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