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箕面市の寺嶋歯科医院 Tel.072-721-2562

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お知らせ お知らせ

2020/04/12理事長から患者の皆様へ~コロナとの闘い~

こんばんは。
寺嶋歯科医院 理事長の寺嶋宏曜です。

いつも数ある歯科医院の中から当院を選んで通って下さって誠にありがとうございます。

さて、新型コロナウイルスにより皆様におかれましても、大変であり、辛い状況であることと存じます。

現在、当院はいつもより予約枠を縮小して、人が集まりすぎないように診療しております。

いつもはキャンセル出たらLINEで案内出しますが、今は出しておりません。

そして、感染対策に力を入れております。 というか診療時間の1/3は感染対策の時間です。←詳細はクリック

「こんな時に歯医者に行くの大丈夫??」「感染するんじゃない?」って不安になるようなマスコミ報道も出ております。

ここで私の個人的見解をお伝え致します。

(マスコミ情報ではなく、国内外の色んな文献に目を通し、自分で知識を習得しております。)

 歯科医院では、大昔から見えない敵であるウイルス、細菌と戦ってきました。

そのために、常日頃から院内感染防止のために滅菌システムを構築し、ありとあらゆる対策を練ってきております。

新型コロナウイルス騒動の前から、HIV、肝炎ウイルスなどの感染リスクを背負いながら仕事をしてきました。

それが我々歯科医療従事者の使命だからです。

阪大歯学部の3年生だった頃、担任だった〇田教授から、「手先が不器用な人と、細菌やウイルスが怖い人は歯科医師が向いていない。やめるなら今のうちだ」と言われたことを今でも思い出します。

「自分の命削りながら歯を削る」って昔の歯科医師は言っていました。(歯科医療が進歩して、歯を削る量も頻度も減らすことが出来ましたが。)

 我々現場のプロからすると、最近のマスコミの嬉々とした「歯科医院が危ない」という報道を「何をいまさら・・・」って嘆かわしく思っております(-_-メ)

「大昔から最前線でリスクと戦ってますよ!それが歯科医療なんですよ!我々が逃げ出したらどうするの??」

昔からずっと歯科は「緊急事態宣言」状態だったのです。(←高リスクという意味)

医療人は特に「使命感」を強く持って生きています。マスコミや外野がとやかく言える立場ではありません。

テレビやネットニュースを見ていると、本当に悲しく、情けない気持ちになります・・・

人間は自分の気持ちを代弁してくれている情報を、正しい情報と思い込み、さらにそれを自分なりの解釈で味付けして拡散するという生き物です。

その性質を分かった上で煽り続けるメディア・・・ これからの時代、生き残れるものは、情報リテラシーに長けた人間であることが明らかになってきた騒動です。

 歯科医療は、昔から感染対策に最も力を入れている職種の一つといえます。

特に当院は、かなりのマンパワーと費用をつぎ込んで、感染対策に力を入れております。

感染対策、特に滅菌消毒システムというのは、「いよいよ真剣に取り組むぞ」とかですぐにできるものではなく、長い年月かけて構築され、クリニックの文化となります。

当院は先代の私の父も、歯を削るドリルの滅菌が問われていなかった25年前から患者様毎に全て滅菌していました。

そんな、患者様のことを思い本気で感染対策をしている歯科医院は数多くあります。それなのにメディアときたら・・・・

実は4/15に、某有名なニュース番組から「感染対策にかなり力を入れていると聞いたので、取材させて欲しい」と電話ありましたが、もちろんお断りしました。

本気で感染対策に取り組んでいる医療現場は、取材にお応えしている時間なんてないと思います。感染対策と目の前の患者様の治療で精一杯です。

でももっとも心配なのは、どのように報道されるかわからないことです。メディアには不安しかありませんので。(現場を混乱させるメディアに歯科医師たちは怒っています)

話が脱線しました・・・

ということで、患者様が歯科治療を受けることによって感染することはまずありえないと思っております。

(おそらく歯科治療を受けたことによってコロナに罹患するような滅菌消毒レベルだったら、もっと前に違う疾患に罹患してしまっているでしょう。)

むしろ口腔ケアをすることでインフルエンザ罹患率が減少することは文献的にも多数報告されております。

肺炎予防に口腔ケアが必須なのは、医学の常識です。

ただし、コロナ感染者の歯科治療は確かに医療者にとってリスクがあると言えます。

エアロゾルが危険って最近よく言われるようになりました。

歯科治療時のエアロゾルは口腔内バキュームと口腔外バキュームによって95~98%除去できるとの報告もあります。

当院のこの口腔外バキュームを全台稼働させると、待合室から一番奥の個室まで12分で空気が全て入れ替わります。

要するに、各現場で状況が全然違うのです!!

世界中の歯科医院が、全く一緒の環境で、同じ感覚でやってるみたいな報道は何とかならないのか???

参考文献: STEPHEN K  Aerosols and splatter in dentistry A brief review of the literature and infection control implications J Am Dent Assoc. 2004  PMID: 15127864

      Atsumi, Dental Diamond, 4. 2020 

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(なので口腔外バキュームで思いっきり吸引しますよ。声聞こえないぐらいの騒音ですが、ご容赦ください。どんな治療でもずっとONしているので工場みたいです)

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確かに、咳、くしゃみを直接受け止めるのは高リスクなので、我々歯科医療従事者は、可能な限り防護していきます。

診療前に、イソジンやリステリンで含嗽してもらいます!!(エビデンスに基づいています)

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当院の大切なスタッフを守るため、皆さまへお願いがあります!! 

どうかご受診前に体調を今一度ご確認下さい!

まとめますと


①歯科治療を受けることによる患者様のコロナへの感染のリスクは限りなく低いです。他の施設に行くのに、歯科医院は怖いってナンセンスです!

②コロナ感染者が歯科治療を受けると、術者の感染リスクが高いので、疑わしい時はアポはキャンセルして、軽症なら自宅安静してください。

③我々は可能な限り自分の身を守りつつ、困っている患者様を診療致します。その気持ちを察して頂けたら幸いです。

④コロナ問題は短期間では終息せず、長い旅路となるでしょう。痛い時、食べれない時、不安な時は我慢しつづけるのではなく、ご受診ください。

⑤この機会に、ご自身での口腔ケアを見直しましょう。口腔ケアで色んな全身疾患が予防出来ます!歯医者いらずになりましょう!

⑥マスコミ報道よりも、文献や現場のプロの話を参考にしてパニックにならないようにしましょう。科学的根拠のある話に目を向けましょう。

⑦元の世界が戻ってくることを期待するのではなく、前を向いて歩くしかありません!

以上長文をお読み下さいまして、ありがとうございました。

普段熱く発信することはありませんが、最近コロナと対峙しつづけて気合入っているので、今回は思わず書いてしまいました。

コロナの終息を願い、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。


最後に・・・
もし国からの命令、その他諸事情により閉鎖を与儀なくなった場合は、心よりお詫び申し上げます(涙)

また、最前線で診療に当たってくれている当院のスタッフ全員に心より感謝いたします。

この素晴らしいメンバーが私の誇りです。

DSC08506-thumb-1140xauto-3521.jpg防護衣無しで、笑顔で集合写真を撮れる日を待ちわびています!

皆さま、ともにコロナに立ち向かいましょう!

© Terashima Dental Clinic